「3,000円分の話をして下さい」と言われたら、あなたなら何を話しますか?

170220
(撮影:宮原 那由太)

人生初の『登壇者』を経験しました。
そりゃ数分程度人前で話したことくらいありますが、「登壇して欲しい」と依頼され、参加者がお金を払って集まる場で、30分も話をするなんてこれまでの人生でなかったわけです。

呼ばれた場は、ミュージシャンや音楽関係者が集まる『リーダーミーティング』。
音楽業界と漫画業界は(主にアマチュアからプロへの過程という点で)業界的によく似ています。
私の漫画家を挫折してから広告漫画家になるまでの過程や、仕事の取り方などのノウハウを話せば、何かしらは聴く人に持って帰ってもらえるものがあるはず…。
依頼を受けた私は原稿を書き、話として面白いと思ってもらえるようブログで明かしていない裏話など散りばめつつ、当日の練習を始めました。

しかし、すぐに壁にぶち当たりました。
30分も話せるだろうかと当初心配していたのに、実際やってみると1時間近くにもなってしまったのです。

Facebookで苦戦していることをぼやいたところ、通りすがりの親切なプロ編集者が添削を買って出てくれたのでお言葉に甘えて相談し、内容のシェイプと方向性のヒントを頂きました。
それでなんとかかんとか30分ギリギリくらいまで近づけることができたのですが、もう一つ、私には気になっていることが。

Facebookでぼやき投稿をした時に、これまた別の通りすがりの現場のプロから「30分ならリハは20分くらいでちょうどいい」というアドバイスを頂いたのです。
本番でリハと寸分変わらずできるならプロになれる、そうでないのだから短めに、と。

いやはや、ごもっともです。
1時間もかかっていたのは内容が長いだけではなく、上手く話せなかったから。
だって私は初めてのど素人なのですから。
さらに当日ともなれば、絶対にテンパってあーとかえーととか言うに決まってます。
それで時間通りに終わらず、イベント全体の進行の妨げになるわけにはいきません。

私はさらに内容を絞って、短くまとめていきました。
…が、途中ではたと気がつきます。

お金払って聞きに来るのに、私はその人たちに『素人が話す用に』調整した話をするのか?
時間いっぱい使って、精一杯伝えないと、失礼じゃないか、と。

と同時に、最初の1時間のバージョンも大概ひどいな、と思いました。
自分が話したいことを詰め込んで、これだけ話せば「何か」は持ち帰ってもらえるだろうなんて、聴き手に任せる形もやっぱり失礼です。

自分が¥3,000払ってもいいと思える、価値のある時間とは?
それを実現するために、どうする?

結論はシンプルでした。
ちゃんと伝えたいことを決めて、伝わる原稿を考えて、時間通りにパフォーマンスできるよう練習する。

結局私は本番までに、30分通しでの練習を10回以上行いました。
そのおかげで、当日は質問時間も込みでなんとか時間ぴったりでお話しすることができました。

頂いた感想も嬉しい言葉が多く、練習して本当に良かったと思います。
(…その代わりに、スライド資料を作る時間と手間を惜しんで、要点を記事としてサイトにアップしスクリーンに投影、スクロールで進めるという手抜き技を繰り出すことになったことは秘密です。)

人生初登壇、「とりあえず」で終わらせなかったおかげで得られたものがたくさんあるので、また別の機会に活かしていきたいと思います。

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声をかけてくれた音楽専門カメラマン宮原くん、主催の音楽活動戦略コンサルタント大関さん(写真左)、貴重な機会をありがとうございました。
あとついでに一緒に登壇した対話力育成コーチの武さん(写真右)、「対話力?意味わかんないんすけど」って今まで思っててごめん(笑)
すごく面白かったです。

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