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何のためにブログを書くのか〜私はただファンが欲しいだけだった

160901

「百万さんのファンです!」
「いつもブログ読んでます!」

ブログを始めて約1年。
初めて会った人から、何度そうやって言われたことだろう。
ファン、だなんて。
アイドルでも、作家でも、…漫画家でもない、私に。

ブログを始めたきっかけは、仕事獲得のためだった。
これからは個の時代。
個の代表格のようなフリーランスが情報発信して自分を出すのは、当然とすら思えた。
特に漫画家・イラストレーターは絵を掲載すれば、他の業種より記事の注目も集めやすい。
やらない手はなかった。

とは言えガチガチのお仕事ブログにするつもりはなく、広告や広告漫画に関するノウハウを中心にしつつ、日常の話題なども交えた方が親近感が湧いていいかなくらいに思っていた。

ところが蓋を開けてみるとどうだろう。
私のブログの『広告・広告漫画』は最も更新されないカテゴリである。(笑)

直接的な仕事の話題はほとんどなく、制作実績すらめったに更新されない。
日常を4コマ漫画にしたり、フリーランスや仕事論を語ってみたり、盆栽を紹介してみたり。
真夜中にポエムを綴ることさえある。

嬉しかったのだ、SNSで反応があることが。
楽しかったのだ、どんな記事を書けば読んでくれる人に届くのか考えることが。

「役に立つ記事」だけが読まれる記事じゃない。
共感でも、笑いでも、悲しみだっていい。
読んでよかったと思う何らかの感情を与えることができれば、その記事は意味があるのだ。

だから私は書き続けることができた。
読んでくれた人の反響があったから。

ブログを1年続けて気がついたことは、自分がクリエイター以外の何者でもないということだ。
自分というフィルターを通して生み出した創造物(ブログ記事)を読んでもらいたい、
認められたい、褒められたい。
漫画家として果たせなかった作品への承認欲求を、ブログが満たしてくれていたのだ。

広告漫画の仕事にはプライドもやりがいも持っている。
しかし広告漫画は私の作品であって、私の作品ではない。
PRなり反響なりの結果を出すためのツールに過ぎず、読むことで私のファンを生み出す類のものであってはならない。

もちろんお客さんから仕事を認められることで得られる満足感はあるが、心のどこかで漫画家の私は満たされていなかった。
その穴をブログが埋めてくれるから、私はこうやってブログを続けることができているのだ。

そして結果として、私は今ブログからも仕事を得ることができている。
「検索結果でたどり着いて」という人はほとんどいない。
ブログを通して「ファンだ」と言ってくれる人が増えるほど、その中から仕事を依頼してくれる人が出てきたのだ。

つまり、最初から広告漫画を求めている人を捕まえることはできていないが、私自身の存在を広めることで広告漫画そのものの需要がファンの中に生まれ始めたのだ。

しかもブログを読んでいる分、私の性分ややり方を知っていてくれている。
同じ仕事でも「百万さんのファンだから頼みたい」と言われれば、当然期待に応えたいと一層思う。

こんな幸せなサイクルがあるだろうか。

私はクリエイターとして認められた証として、ファンを求めていた。
と書くとなんだか打算的だし、ファン獲得のためにブログを続けてきたわけじゃない。
けど結果的にというか深層心理的にと言うか、そういうことだった、と気が付いた。

気付いたところで何も変わりはしない。
読んでくれる人がいることのありがたさを再確認したから、またブログ頑張ろう、ってだけ。

強いて言えば、自分の中のクリエイター魂が死んでないことに気がつけてよかった。
お金にならなくても、漫画家の自分がやりたいと思ったことにももっとチャレンジしていきたいと思う。

ファンと言ってくれる皆さん。
ついてきて下さい(笑)