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可憐な草も盆栽に。気軽に楽しむ草物盆栽

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「剪定したり針金掛けたりしなきゃいけないし、高いのに枯らすの怖いし、ハードルが高い…」
なんて思われがちな盆栽。

ハマればそれが面白さでもあるんですが、気持ちはよくわかります。

でも、園芸の延長と考えてみればどうでしょう?
最初に鉢に植えて仕立てたら、毎日お水あげて、たま〜に肥料をあげる。
今日はそんな風に手軽にお世話ができて盆栽の雰囲気を味わえる、『草物盆栽』を作ってみたいと思います。

草物盆栽とは?

草物盆栽というのは、その名の通り木ではなく草を植えた盆栽です。
元々は盆栽を飾るときの添え物として用いられるものでしたが、気軽に育てられて季節感を味わえ、また苔玉ブームなどもありすっかりおなじみになった感じです。

1:素材を用意

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今回用意したのはGWの大宮盆栽村『大盆栽まつり』で清香園さんで手にいれたアジサイ。
これ単品でもステキですが、他に姫ギボウシ(左写真の右下)、ツワブキ(左写真の中央下)も用意して寄せ植えにすることにしました。

この取り合わせにした理由は「なんとなく梅雨とか水辺とか水っぽさでまとまってる気がする」です(笑)

2:素材の下準備をする

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素材や鉢から出して、古い根や土を取り除いたり、植え替え先の鉢の大きさに合わせて根をカットしたりします。
セキショウは鉢から出してみたらポロポロと土がほぐれ、ツワブキの方も先日素材として使いやすいよう小分けにしたばかりだったので、このままで大丈夫そう。

アジサイはポットの形にびっしりと根が回っているので、調整します。
大胆にざっくり半分以上カットし…。

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あとは竹串などで土や根をほぐしていきます。
はじめはどこまでやっていいかわからず恐る恐るちょびっとしか切れなかったりするんですが、思ってる以上にやっても意外と大丈夫。

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3:配置を決める

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さあ、準備ができた。植えるぞ!!
…の、前に。

ここで盆栽らしく、一手間かけましょう。
飾ったときにどう見えたらステキか、鉢の中に素材を仮置きしてイメージしてみます。

こちらの記事でご紹介しましたが、盆栽は正面を決めてその方向から眺めます。
例えば背の高い草を正面から見て手前に植えたら、後ろの小さな草は見えませんよね?

それから、鉢にも注意します。
四角い鉢だったら斜めに置くことはないと思いますが、このように一見前後左右のない丸い鉢でもよく観察しないと失敗することが。
この鉢は足が3本なのですが、やはり正面から見たときに足が対象になるように見えた方がキレイですよね。

で、今回はアジサイを左奥に配置し、もう少し手前の右側に姫ギボウシ、手前正面に1番背丈の低いツワブキを置きました。
またアジサイは他の二つより1段高くして、足元に高低差も出しています。

(しかし今こうやって写真で見ると、アジサイは左に流れているので右側に配置して、左に空間を出せばよかった…。)

4:植える

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では今度こそ植えましょう。
一旦素材を鉢から出して、底網をセットします。(先に用意しておいてももちろんオッケーです)
写真を撮り忘れましたが、網をセットしたら底石を敷きます。

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素材を鉢に戻し、土を入れます。
土は私はズボラなのでことごとく『小品盆栽の土』という商品を使ってますが、草物なら基本的に赤玉土と鹿沼土を混ぜたものを使えば大丈夫みたいです。

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土を入れたら、竹串でサクサク突いて根と根の間に土を入れ込んでいきます。
小さな鉢で育てる盆栽では、これをやらずにただ土を流し込んだだけだと植物がグラグラして安定せず、根がしっかり張るのに時間がかかったり最悪枯れてしまったりします。

5:お水をあげて完成!

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土入れが終わったら、鉢底から茶色い水が出なくなるまでお水をたっぷりあげます。
これで完成。

いつもはこのあとに、これも盆栽の醍醐味である『苔張り』をするんですが、今回はアジサイの足元の苔がキレイだったので、このままいい感じに増殖しないかなーと実験的に放置してみる予定。

で、あとは毎日お水をあげてかわいがってあげればオッケー。
今時期に固形肥料をあげると花がたくさんつくとか、アジサイの場合は花後に緑の枝を一節残して切り詰めるとよく年もちゃんと花が咲くとか(って清香園さんがくれた説明書に書いてあった!)、時間のあるときに育て方をちょっと検索してあげるとよいですね。
調べなくても、園芸やっているならご存知な方も多いのでは?

というわけで、気軽に楽しめて季節感も感じられる『草物盆栽』、ぜひ育ててみてくださいね。