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原価を下げるのに「手を抜く」という方法はフリーランスには存在しない

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今、新サービス『ウェディング漫画小冊子』の売値を考えているのですが、私が自分の労力を考えた上での「自己適正価格」と、買う側(モニターさんだけでなく、実物を見せて不特定多数にアンケートを実施中)が考える「希望価格」にちょっと差がありそうなんですね。

印刷所を変えるとか、物理的に原価を圧縮できそうなことは検討の必要があるでしょう。
逆に「結婚式なんだから紙質など高級感があった方がいい」という意見もあったので、そのような視点で付加価値を上げて、品質を値段に近づけるという方法もあります。

ただ、第3者の方からはこんな意見もありました。
「もう少し安くして、値段に見合った労力に押さえればいいんじゃないか」
つまり平たく言えば、安くする代わりに値段なりに手を抜いてはどうか、ということです。

労力と言うと、絵を描くことだけではありません。
 ・いつもどおりの作画をする → 絵の手抜きをする。
 ・直接会ってインタビューする → メールだけのやり取りにする
 ・引き出した話の中から4コマ漫画を作る → はじめからネタを提供してもらう
 ・4ページの構成をクライアントと話し合って決める → 雛形から選んでもらう
物理的な原価の圧縮より、よっぽど手間も時間もやりようがあるでしょう。

けれどそれは、できません。
何故なら私のような仕事をする者にとっては、『できあがった作品が全て』だからです。

私がどんな仕事をするかは、私の言葉ではなく、制作物で判断されます。
手抜きをした作品で「こんなもんか」と思われるわけにはいきません。
「これは予算に合わせて制作を行いました」という弁明の機会など、無いと考えて仕事をした方が懸命です。

また、これはプライドの問題でもあります。

もしかしたら、多少手抜きしたって一般の方にはわからないかもしれない。
できた作品に満足してくれるかもしれない。
けれども自分は手抜きしたことを知っているのですから、結局それで苦しむのは自分です。
時間が足りなかったり、力不足で納得のいくものができなかったり、私は未熟ですから全てが100点ということはまずありません。
だからと言って最初から「赤点でさえ無ければいい」という姿勢で仕事ができるはずがない。
だって私は誰に強要されるでもなく、自分でやりたくてこの仕事をやっているんですから。

『好きを仕事に』というのは、決して『自分勝手にやればいい』ということとは違います。
自分の能力で、いかに相手のニーズに応えるか。折り合いを付けなくてはいけない。
けれど『好きだからやっている』ということは決して忘れてはいけないし、手抜きをすることはそんな自分を裏切ることになるとも思います。

価格設定をするまでまだ時間はあるので、利用してもらえる金額で、私が損をせず、手抜きもしなくて済む方法を引き続き考えたいと思います。