目立つ、ウケる、伝わる ー 漫画の力をあなたに。

ビジネスマッチングとか登録型とかフリーランスなのにもったいなくないすか

160819 2

ここ数日で2件立て続けに、「うちに漫画家として登録しませんか?」というメールが来た。

ひとつは、広告漫画制作会社から。
つまり(相手がどういうつもりで連絡したかはわからないが)私にとっては同業社からということになる。

実は広告漫画制作会社というのは、探してるみると規模は大小様々だが数は結構ある。
提案や漫画のストーリーまでは制作会社が考え、作画のみ登録している提携漫画家に描かせることが多い。
様々な絵柄をクライアントに紹介できたほうがいいのでパートナー…と言うか、まあ外注先になってくれないかという話だ。

もうひとつは、漫画家・イラストレーター向けのお仕事マッチングサイトの利用者として。
こちらは仕事を頼みたい企業と仕事をしたいフリーランスを繋ぎ、成立したら仲介料という形でサイト運営側がいくらかを徴収する形だ。

このような形態は『クラウドソーシング』と呼ばれる。
今回は絵描き向けのサイトからだったが、『ランサーズ』や『クラウドワークス』といった有名クラウドソーシングサイトでは、デザイナー、ライター、Webデザイナーなど、多種多様な業種のフリーランス向けの案件がある。

細かく見ていけばそれぞれ様々なメリット、デメリットはあるのだが、フリーランス側からの視点で共通する最大の特徴を挙げるとすればそれは
「フリーランスがやるべき仕事を分業化し、個人がやるにはめんどくさいことを第三者が請け負っている」
ということである。

広告漫画制作会社は、1つの案件において作画以外のほとんどをやってくれる。
クラウドソーシングは営業の手間を大幅に削減し、報酬の回収を行ってくれる。

ただし彼らは当然彼ら自身のためにそれをやっているので、その分の費用はクライアントから出たお金からきっちり持って行きますよ、ということになる。
仕事を分担したのだから報酬も分配になるのは当然のことではあるが、この手の仕事は仕組みを作った側が儲かるようにできている。
なので報酬は総じて安い。

つまり、それらの仕事を分担する必要がない=自分でできるフリーランスにとっては、あまりお世話になる意味がないのだ。
私は未熟ではあるが、現状自身の力で営業、提案ができているため、例のメールに関しては丁重にお断りした。

自分の力に自信があるのなら、自分でやったほうがよい。
やれることをやって、その分きっちり報酬を頂く。
しかも個人で請け負ったほうが、第三者を通すよりクライアントにとっても安く上がることのほうが多いのではないかと思う。

だからと言って、この手のサービスがフリーランスにとって無用の長物かというとそうでもない。
このサービスを利用したほうが上手くいく人たちもいる。
まだ実績の少ない『駆け出し』か、『下請け気質』の人には向いているだろう。
そうでないフリーランスでも、たまたま仕事が少ない時に補助的に利用するのもいいかもしれない。

けれど、好きな仕事を自由に選べるのがフリーランスの醍醐味。
これらのサービスを活動の主軸として依存するのはもったいないと思ってしまうのだ。

制作物に自信はあるけど、営業が苦手、もしくはできればやりたくない、そう思っているなら、無駄になるかもしれないコンペ作品に時間をかけるよりブログをやったほうが効果的だと思う。

そのようなサービスを利用するメリットのひとつに、「個人でやっていては出会えなかった大きな案件が受注できた」ということもあるかもしれない。
ブログではいきなり個人フリーランスが大手企業に声をかけられることはないかもしれないが、自分のやりたいこと、得意なことを発信している分「自分好みの面白い仕事」は待っていてもやってくる。
それを繰り返すことで、それらのサイトにおける何百人、何千人の1の『人材』ではなく、いつでも自分にしかできないやりがいのある仕事に恵まれた『唯一の人』になれるのではないか。

すぐにブログ最高!となるのは私の悪いクセで脱線してしまったが、そのような理由で今私は登録制サービスに縁がない。

今後もしそのようなサービスを発展させるなら、ただのマッチングサイトではなく、分野に特化したクラウドソーシングが良いのではないか。
例えば医療分野が得意なライターや、絵描きや、カメラマンが集まるサイトとか。
子育てや、農業、芸能など、需要はいくらでもある気がする。
またそれらの運営も企業任せではなく、フリーランス自らが立ち上げ仲間を募るのもいいかもしれない。

私だったら…やっぱり盆栽ですかね(笑)