目立つ、ウケる、伝わる ー 漫画の力をあなたに。

開業?すれば?「好き」を続けるのに覚悟は要らない

160614

私には漫画に対する覚悟がない。

「一生漫画描いて生きていきたいなー」
とは思っているし、そうなるよう動いてはいるが、
「何が何でも漫画一本で身を立てて一生を貫いてやる!」
という気概が無いのだ。

その代わり、たぶん挫折もない。
だって漫画描きたきゃ描けばいい、ただそれだけだから。

「漫画家になる」が夢だったときは、完全に挫折した。
何故ならその頃考えていた漫画家というゴールとはつまり、『漫画雑誌でデビューして』『連載を持って』『人気作家になって』『そのお金で生活すること』であり、ごく1部の人たちしか叶えられないことだったから。

『漫画家』を世間一般が認知しているあの職業ではなく、単に『漫画をお金にして生きている人』と考えるなら、道はひとつじゃないと知ったあの日。
私はただ「漫画を描くことが好きな自分」と向き合うことができた。

だから私は5年前、ふらっと開業した。
開業届けを出すのとほぼ同時に月15日勤務の派遣社員の仕事を見つけ、最初から2足のわらじ前提でスタートした。
とりあえず定職があれば死なないし、仕事が軌道に乗ったら辞めればいい。
見事なまでのノー覚悟スタートである。

そして去年の夏、私は派遣を辞めて完全独立した。
辞めても大丈夫なほど安定したからではない。
辞めないと受けられない規模の案件が目の前に現れたからだ。

備えがあったので二つ返事で受けたが(『チャンスを逃さない為の備え(具体的にはお金)』参照)その時ですら「これを機に絶対独立するぞ…!」と思っていたわけではない。
むしろその仕事を受けている間は他の案件を受けられなくなるから、終わったらまた0からスタートと思って次の仕事探さなきゃなあ、と普通に思っていた。

その案件が終わった今、とりあえずバイト探しをすることもなく広告漫画家として仕事をしている私。
とてもありがたいことだし、このまま続けられるよう頑張るつもりでは当然あるが、例え仕事が無くなったとしても漫画を辞めたりはしないだろう。

何故なら、好きだから。
漫画で仕事をしたいから。

店を構えたり資金を準備したり、そういうスタート時のリスクがほとんど無い職業だからできたことだとは思う。
けれど好きなことはほっといたって勝手にやるんだから、それで対価を得たり人に喜んでもらえたりするのなら、仕事にしてしまえばいいと思ったのだ。

そんな風に開業した人もいるよってお話。