目立つ、ウケる、伝わる ー 漫画の力をあなたに。

『他者目線』を得るとっておきの方法

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(撮影:Akira Kato

それは、たくさんの人の目があるところに行くこと。
そしてその中で自分のパフォーマンスをすること。

先日、好きを仕事にする見本市「かさこ塾フェスタ名古屋」というイベントに、広告漫画家として出展をした。
今年の5月に運営側として東京で同イベントに携わったが、自分で決めてブース出展をしたのはほぼ初めて。

自分なりの目標は設定していたが、特別変わったことをやったわけではなかったから、何となく「あー楽しかった」で終わるんじゃないかと懸念していたけど、イベントとは出てみないとわからないものだ。
たくさんの人が撮ってくれた写真を見ながら、イベントを振り返って思ったこと。
それは。

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(撮影:ねこちん

私はどうも、自分の「絵が描ける」という能力を低く見過ぎていたらしい。

絵が描ける人はたくさんいる、もっと上手い人もたくさんいる。
私はそれを知っているから、企画から提案ができるとか、元広告営業だとか、そういう付加価値をつけて自分を売っているわけだ。
それは、間違っていない。

けれど「ただ目の前で絵を描いてみせる」だけで、こんなに驚き、喜んでくれる人たちがいる。
その人たちにとっては、その他大勢のもっと上手い絵描きは関係なくって、私こそが絵描きなのだ。

そして私は、そうやって反応を見ながら絵を描くのも嫌いじゃなかったらしい。
まず自分が絵を描いている姿なんて見たことがないから、こんなに真剣かつ楽しくやれるなんて思わなかった。
似顔絵もそんなに得意じゃないし、似顔絵やると言い出したことを若干後悔すらしていたくらい(苦笑)。

漫画家なのだから、絵が描けるのは当たり前。
普段仕事をしてたって、漫画やアイディアを褒められることはあれ、絵そのものについて言われることはほとんどない。
なのに、まさかこれだけ人生で絵を描いてきて、「絵が描けることも私の能力」と思っていいと、イベントに出て気づくとは思わなかった。

そしてもうひとつ。
「盆栽は一人でやっても楽しいけど、その楽しさを伝えられるならもっと楽しい」

見よ、盆栽について語り合う私の姿を(笑)

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(撮影:夏澄

盆栽についてうんちくを聞かされた皆さん、聞いてくれてありがとう!
「盆栽展示」という誰得メニューをねじ込んで本当によかった。

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(撮影:ねこちん

いつもは自分対クライアント、という二者間で仕事をしている。
その中で、お客さんは私に何を求めているか、お客さんは自分の仕事のどこを評価したか、お客さんの目線はいつも気にしている。

けれど、もっとたくさんの、ランダムな目線のシャワーを浴びることでまた違ったことに気づけるのなら。
今の自分には必要ないなんて思わず、イベントに出てみるのはいいんじゃないだろうか。

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(撮影:KOZO