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あいさつ営業にさようなら

171007

広告代理店で営業をやっていた頃、口すっぱく言われていたことのひとつに、
「仕事が無くてもお客さんのところへは顔を出せ」
ということがありました。

足を運ぶのはもちろん、ことあるごとにメールを送ったり年賀状を送ったり、とにかく忘れられないよう繋いでおく努力をしろという話です。
接触頻度が高い顔なじみの人間の方が仕事を頼まれやすいし、そのタイミングにも出会いやすい、というのがその理由。

しかし独立した今はこれ、私全くやってません。
理由は2つあります。

ひとつは、個別に繋ぐ努力をするより、ゆるく繋がるSNSや、情報を一斉に発信できるブログを活用した方が効率がいいから。

仕事を取るために用事も無いのにターゲットを絞って足や時間を使うのって、仕事のやり方として超効率悪くないですか?
だったらその間にブログ記事の1本でも書いた方がいい。
1件足を運ぶ間に書いた記事は、既存のお客さんも未来のお客さんも含めて何百人もの人に届くのです。

と言うと「仕事を請け負ってるときしか直接の付き合いがないなんて、ドライじゃないか」と思われるかもしれません。
でもよく考えてください。
それが仕事です。お客さんはお友達ではないのです。
(だから私は関係を繋ぐ目的でお客さんのパーティーや飲み会に行くのも好きではありません。)

そもそも訪問してもいないこともあるし、いたとしても挨拶なんて理由で突然来られたらお客さんにしてみれば内心迷惑ってこともありますよね。
ありますよねっていうか、今逆の立場で考えたら絶対に嫌だ。
時間泥棒以外の何者でもないから来ないでほしい(笑)

そしてもうひとつ。
こちらが本題なのですが、そもそも足と時間を使って努力しないと次の仕事が来ないなら、そのお客さんにとって自分には頼む価値がないということだと思うのです。

一度仕事をする機会があったなら、その仕事には全力で取り組む。
そこで自分の制作物や、仕事の進め方や、考え方を全て出す。
今後も自分を選んでもらうためにやることは、それだけです。

私の場合商品が『広告漫画』ですから、そんなに頻繁にご依頼いただくものではありません。
タイミングというものがあるので、次のご依頼まで数年空くかもしれない。
けれど今までの仕事に満足して頂けたり、私を信頼してもらえたなら、きっと次のお声がけもあるでしょう。

もし無かったなら、それは単純に私の力が及ばなかったということなのです。
そんな相手のところへ顔を出して「またよろしくお願いします」なんて、図々しいにもほどがある。

泥臭いのが悪いわけではありません。
効率が全てだとも思ってない。

けれど広告代理店にいた頃のその教えには、すごく後ろ向きなものを感じました。
「世に同業者はたくさんいて、お客さんも料金の安さで選ぶ時代。
だからライバルに負けないように、覚えてもらう努力をする。」

それって、「うちには選ばれる理由がないから、情けで仕事をもらう」ってことじゃないか。
そんなことに時間を使う前に、本当に選ばれる為の努力をやり尽くしたのか。

自分で働き方を決められるのはフリーランスならではの特権。
だから私はあいさつ営業をしません。

そして「自分を選んでいただく」ということは、フリーランスとしてなによりのやりがい。
だから私は今日も今目の前にある仕事に全力を尽くすのです。