目立つ、ウケる、伝わる ー 漫画の力をあなたに。

ポンコツなのでやりたいことだけを看板に掲げられるまで3年かかりました

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独立3年目、今年の6月にメニューの改定を行なった際、実は金額やシステム(制作料→企画料+制作料)の変更以上に、えいやっ!と勇気を出して行なったことがあります。
それがメニューから『イラスト』を下げること。

それまで自己紹介などでも「広告漫画家として漫画やイラストを描いています。」と話すことが多かったのですが、それもやめて漫画のみを口にするようになりました。
それまでサイトに書かれていた「広告漫画家・イラストレーター」のイラストレーターの文字も外しました。

つまり何が起こったのかというと、ようやく漫画1本でやっていく決意をしたのです。

実は独立した1年目、2年目は、案件数の割合から言えばイラスト(似顔絵含む)の仕事の方が圧倒的に多く、漫画2:イラスト8という感じでした。
イラストを積極的に受けていたのには2つ理由があって、ひとつはまずそもそも独立したてで仕事が無いので来るもの拒まず受けていたということ。
もうひとつは、漫画よりイラストの方が需要があるので、まずはイラストでご依頼頂いて漫画に繋げていこうと考えていたからです。

この2つめの考えが、私の最初の2年の作戦でした。

世の中にはイラストレーターはたくさんいるけど、広告漫画家を名乗る人間はあまりいません。
これは広告漫画の方がライバルが少ないとも言えますが、広告にしろ出版にしろそもそも圧倒的に漫画よりイラストの方が需要があるのです。
いきなり「漫画いりませんか?」と言われてもピンと来ませんが、「あなたを似顔絵キャラクターにしませんか?」「文章だけでは堅苦しいので、ちょっとしたオリジナルのイラストつけませんか?」だったらイメージしやすいですよね。

だからまずはイラストのお仕事をさせてもらって、私の仕事ぶりや実力を見てもらった上で、「漫画も描けますよ」ということをアピールしていけば、広告漫画のお仕事を増やしていけると考えたのです。

けれど2年やってみて、また次のお仕事を頂けることはあってもイラストから漫画に繋がったことが無かったんですよね。
漫画を使おうという機会があれば私をご指名頂けるとは信じてますが、私のイラストが良かったから漫画もやってみよう、と思ってもらいたいというのはさすがにちょっと無理があったようで。
そこで一旦立ち止まってどうしようかと考えた時に、私はやっぱり漫画を描きたいから漫画家としてだけ看板を掲げていこうとようやく思ったのです。

私はもちろん絵を描くことはできますし、それ自体は嫌いではありません。
けどやっぱり私のイラストって「漫画の延長」にしか無くて、本業のイラストレーターさんのように世界観に落とし込むことが難しいんです。
そこで試行錯誤するよりは漫画を描きたいし、その方が私の能力はお役に立てるわけです。

なので3年目に入ってから漫画のお仕事を直接的に増やす方向で軌道修正を始めました。
最初の2年でできた多少の実績も活用させてもらい、今年の漫画案件の割合は4割に。
料金改定とサイトのリニューアルを行ってからはさらに順調で、今現在の手持ち案件13件のうち8件が漫画です。
(実際は漫画の仕事の方がボリュームがあり手間もかかるので、作業的には8割は漫画のイメージです。)

今もイラスト仕事は請け負っているんですが、漫画を増やし始めたら私はやっぱり漫画なんだなって思うし、4年目はオリジナルの作品を発表していくという新しい動きも始めます(その為に広告漫画を手伝ってくれるスタッフさんを仲間にしましたし)。
メニューにイラストが無いので、新規のお客さんもほぼ漫画企画になりつつあります。

ただこれが最初から漫画に絞っていたらやっぱり実績もいつまで経っても少ないままだったでしょうし、最初の2年があっての今だと思っています。
漫画もイラストもヒアリングしてニーズを作品に落とし込んで作り上げていく過程は一緒なんだから、ぼーっとしてるくらいならじゃんじゃんやって経験を積んだ方がいいに決まってますからね。

「百万さんはブレないね」とよく言われますが、ブレないのは漫画描いて生きていきたいって気持ちだけで、その為にいろいろなことを試してる途中なわけで。
意外と表面上やってることはブレブレなのです。
来年の予定はイメージしていますが、5年目をどうしたいかは1年経ってみないとわかりません。

3年目でようやく正式に看板『漫画家』を掲げるという亀のような歩みですが、夢は何者かになることではなく漫画家として死ぬまで生き続けることなので、引き続き地に足つけて進んでいきたいと思います。