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本気であれ、さもなくば去れ

170924

以前働いていた職場の元同僚から、ある日連絡があった。
小学生以下のお子さんを育てている母親だ。

「私も好きなことで仕事を始めることにしたので、似顔絵イラストを描いてもらいたい。」

彼女に仕事になるようなどんな特技があるかは知らない。
けれど一緒に働いていた当時、旦那さんと別れたい、自分だけで稼げるようになりたいということを言っていたことを思い出した。

その頃と事情は変わっているかもしれないが、普段連絡を取っているわけでもない私を頼ってわざわざ連絡をしてきたということは、本気なのだろう。
知った顔だし写真でもあれば似顔絵イラストは描けるが、会って話した方がフリーランスとして何か役に立つことのひとつでも伝えられるかもしれないと思った。
しかし翌日には返信したにも関わらず、返事は来なかった。

2ヶ月後、返信に気がつかなかった、改めて話がしたいと再度連絡があった。
会う日付を決めようと話を進めようとしたところ、今度は
「今月は忙しいから、来月まで待って欲しい」
と言われた。
まだ月の半ばだったので、一瞬「来週まで」と言われたのかと思ったが、何の間違いでもなく「来月」だった。

私には、つい聞かれてもないのに偉そうな正論を吐く『妖怪アドバイスばばあ』な一面がある。
その時も口をついて出かかったのだ。
「自分に必要なたった1、2時間のお茶の時間も捻出できないような程度のやる気で、仕事になるのか」と。

けれどその時は、何故か急に冷めた気持ちになった。
この人のために言葉や時間を使っても、私には何のメリットもない。
自分から関わるのはよそうと思った。

案の定、翌月になっても連絡はなかった。
もう1年以上前の話だと思う。
今彼女がどうしているか、私は知らない。