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制作料を決めるのは作品の質でも労働時間でもありません

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制作料を決めるのは「契約」です。

10分程度で描いたイラストを1万円で売って欲しいと言われて、あなたが了承すれば制作料は1万円。
イラスト50点を納期1週間1万円で描いてくれと言われ、それをあなたが了承してしまっても制作料は1万円なのです。

駆け出しのクリエイターの方や、副業でやっている方、漫画業界しか知らない漫画家さんなど、その辺は特に苦手な方が多そうなので、少し話してみたいと思います。

漫画、イラスト業界では(他の業界の方にはにわかには信じられないかもしれませんが)、作品に着手したり、納品してから原稿料が明らかになるということがあります。
急ぎだと言われ間に合うよう頑張ったのに、蓋を開けてみれば全く労働時間に見合わない対価だったということも珍しくない。

とんでもない話ですよね。
それがまかり通っているなんて、おかしな業界です。

…でも、他の業界の方ならすぐにおわかり頂けると思うのですが、これは「それで受けてしまうクリエイターがいるから」成り立っている悪習です。

それがいくらの仕事なのか、という話を最初にすることは、とても大事なことです。
お金のことは聞きづらいなんて感じる必要は全くありません。
失礼なことでもなんでもない…と言うより、制作の対価としてお金を頂いて私たちは生きているのだから、お金の話は最初にして当然です。

依頼主にも予算が決まっていたり、できるだけ安く抑えたいという気持ちがあったりするので、最初からズバリ「いくらで」ということを言わないことはよくあります。
けれどもそこでひるまず、少なくとも『予算感』だけでも押さえましょう。

また逆に、依頼するのが初めてで、どのくらい予算を見ればいいかわからない、という場合もあります。
そう言った場合私は自分から過去実績を見せ、このくらいの金額でやらせてもらっている、という話をしています。

そして金額の話と同時に、そこには何が含まれるのか、ということもできるだけ確認した方がいい。
もちろん依頼内容やスケジュールは聞かないと受けようがないので大丈夫だとは思いますが、二次利用や実績公開の条件など、著作権周りは特に要チェックです。

著作権についてはクリエイティブで仕事をしていくなら、できるだけ早いうちに理解し身につけることをオススメします。

受けた以上は最高の仕事をしたい、という気持ちはクリエイターとしてとても大事なものです。
けれどそれは、「最高の仕事をしたから相応の制作料がもらえる」こととイコールではない。

あらゆる条件を確認した上で、その範囲で力を尽くすのが、私たちのベストだと考えます。
逆に言うと、制作料を確認しなければベストの尽くしようがないのです。

プロとして、お金を頂く覚悟をしましょう。
契約ごとが苦手だと思っている方も、一度きちんと向き合ってみることをオススメします。