目立つ、ウケる、伝わる ー 漫画の力をあなたに。

その一手は考えて打ったのか

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以前は漫画だけでなく、イラストや似顔絵キャラクターの制作も受けていたんですが、現在そのあたりは知人や既にお付き合いのあるお客さんのみ承らせていただいております。

独立したばかりの頃は、漫画よりイラストの仕事の方が多かったんです。
広告や出版の分野においてはイラストの方が需要があるのは間違いないし、イラストで実績を作りつつそれを入り口に仕事ぶりを認めてもらって漫画に繋げようと考えていました。
けれど結果的に、その流れはほとんど無かった。
なぜなら、漫画が欲しい人とイラストが欲しい人は別だったからです。

私は漫画家なので、当然絵を描くことはできます。
人より得意には違いないでしょうし、嫌いなわけでもない。
でもそれよりも好きなこと、やりたいことは漫画を描くことだから、あるときイラストのメニューを下げたわけです。

漫画家・イラストレーターという並列の肩書きからイラストレーターも取った。
そしたら私は漫画家になれました。
今仕事は9割漫画で、イラストは付き合いのあるところのお願いでちょっとやる程度。

最初にこなしたイラストの案件でフリーランスとしての仕事の仕方を覚えたり、それでできた繋がりもあるから、もちろん無駄ではなかったですよ。
(というか最初から漫画だけだったら、そもそも食えてない)
でも今はこうやって毎日漫画を描く生活が手に入って、本当に嬉しいです。

漫画・イラストの関係は、ごはん処の「うどん・そば」に似ている気がします。
別の食べ物なのに、道具や工程、具の種類など似通っているところが多く、両方出している店も多い。
やろうと思えば両方やれちゃうわけですね。
漫画・イラストの話だけではなく、そのへんとデザインとか、ライティングとか、撮影と加工とか、似たような状況はいろいろあると思います

でも俺は本当に美味いうどん(そば)を極めて食べてもらいたいんだ!と思うなら、専門でやればいいんです。
いやどっちも好きだし、お客さんにも好きな方を楽しんでもらいたい、という人は両方やればいい。
ただ、どちらかのついでにもう一方をやるのでは、心のどこかにすっきりしないものを抱えることになることがあると思います。

ちなみに以前、自分の専門じゃなくてもお客さんのニーズを捉えて自分のサービスに組み込んでもいんじゃない?という、ある意味真逆の記事を書いています。
(『餅屋が餅だけ売っていればいいのかどうかはお客さんに聞け』)

けれど現在の私の考え方はそれと相反しているわけでもなくて、百漫画というチーム制にすることでイラストを他の人に頼んだり、デザイナーさんと組んで丸ごと請け負うことで、お客さんの要望に応える形に移行しました。

ディレクションが重要という意味で個人で働くのとはまた違った難しさがありますが、それぞれが得意な分野で力を最大限発揮できるならそれが1番よいと考えます。

ちょっと話が逸れましたが、結局大事なのは「何ができるか」「何をやりたいか」「何を求められているか」を自分の頭で考えた上で、活動方針を決めることだと思います。
今の自分が本当にやりたいことと違うことをしていたとしても、その未来に繋がっている動きならいいんです。
漠然と活動するのではなく、常に自分のための一手を考えていきたいです。