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人を動かすのは土地ではなく人〜ローカルを変える力

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生まれ育った土地への愛着というのは、珍しい感情ではないだろう。
もっとたくさんの人にこの土地を訪れて欲しい、遊びに来て欲しい、住んで欲しい。
そんな想いで活動をしている人は、どの土地にもいるものだ。

彼らは言う。
うちは「住みやすい」「海がある」「山がある」「美味しいものがある」。
そうかもしれない。
しかし私が思うに、この豊かな国ではだいたいの場所にそれらはある。

「じゃあうちにしかないものをPRしよう!
 観光地だとか、変わった名産品だとか!!」
同じだ、どこもやっている。
既存のものを多少工夫して見せようとも、それで大きな流れを作り出すことはできない。

ではどうすればいいのか。
キーワードは『人』だ。

そもそもその土地への愛着というのは、人に由来するところが大きいんじゃないだろうか。

例えばそこに家族や友人がいなくても、そこで育った想い出がなくとも、住み続けたいか、もしくは訪れたいか。
それが土地そのものへの評価である。

人への感情を抜きに、その土地に特別な愛着を持つ者もごく一部いるだろう。
京都の町家がたまらないとか、私のように盆栽目当てで盆栽村に引っ越すとか。
だから土地をPRすること自体はもちろん無意味ではないが、それに反応するのは結局元々その土地の属性に興味が少なからずある人だということだ。

そうではない人を動かすには、もっと大きな力がいる。
それこそが人である。

人は、面白いことに群がってくる。
だから土地の魅力を言葉で重ねるより、まずは自分たちがその土地を全力で楽しめばいい。
なにかその土地で面白いことを、自分たちの手で生み出してやってみればいい。

つまり見せるべきは『土地』ではなく、『その土地で心から楽しんでいる人』の姿なのだ。

私は大分県を訪れたことがない。
けれど、大分県中津市に特別な想いを寄せている。
去年知り合ったその土地に由来する人々は、本当にパワフルだった。

昨月、彼らが音頭を取りその小さな地方都市で行われたイベントに、彼らに会いたいが為に全国から人が訪れた。
面白い、というだけで、人が人を動かす様子を私は目の当たりにした。

そして今はそのお隣、福岡県豊前市で起こっている動きから目が離せない。
発端となった中心人物二人のちょっとした会話をtwitterで目にしたのがほんの数週間前。
そこからすごいスピードでプロジェクトが立ち上がり、あっという間にたくさんの人を巻き込んで今日、ひとつのローカルWEBメディア『ぶぜんらいふ』が公開となった。

見てもらえばわかるが、公開初日にしてすでに多くの取材記事が掲載されている。
必ずしも撮影や文章のプロではない、そこに住む人々が書き綴った記事から熱意が伝わってくる。

彼らがこのメディアを通して何を目指しているのか、私は知らない。
それでも彼らがそこで活動し続けるなら、きっといつか足を運ぶことになるだろう。

だって、面白そうだから。

人を動かすのは、土地ではなく人。
いつまでもどこまでもつまらないお役所や観光協会なんてほっといて、楽しもう、遊ぼう、その土地を。

http://buzen-life.com