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描き手目線で語る似顔絵の3つの魅力

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元々似顔絵は得意ではなかったという話を先日しましたが(『独立目指してるなら能力は開示しておいた方がいいかもね〜私が似顔絵を始めたきっかけ』)、今では定期的にお仕事としてご依頼を頂いています。
よく商業施設などで描いている似顔絵専業の方たちのような上手さ早さとはいきませんが、キャラクター性を出したり、データ納品で使い回しができるなど自分なりの売りでやらせて頂いております。

そんな私から、仕事で似顔絵を描くことの魅力を3つご紹介させて頂こうと思います。

魅力その1.すごく喜んでもらえる

「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、実はこのことが1番驚きでした。

私のメインの仕事である広告漫画やイラストももちろん必要とされて描いているわけですが、作品は主役じゃないんですよ。
求められているのは私の漫画やイラストそのものではなく、それを使って得られる効果の方ですから。
「効果は無かったけど、いい絵だから満足だよ」と喜ばれることは無いんです。

けれど似顔絵はそれ自体が主体で、受け取った人の反応がダイレクトに返ってくる。
自分の為だけに描かれているという特別感もあってか、描いた私が驚くくらい喜んで頂けることが多いです。

また、プレゼントとしてご依頼頂くことも多いのですが、その場合も受け取った人が喜んでくれるとプレゼントをした依頼者も自分のことのように喜んでくれるのです。
二重で嬉しいですね。

魅力その2.売りやすい

現実的な話で申し訳ないのですが(苦笑)。

「今まさに欲していた!」という人でない限りは、「漫画、イラストいりませんか?」と言われてもピンと来ないですよね。
だって(私がいうのもなんですが)何ができるか、どう使っていいかわからないでしょう。

それが似顔絵だといるいらないは別として、具体的にイメージしやすいわけです。

単価もわかりやすいですし、入り口の仕事として頼みやすい。
そうやって似顔絵でまずお仕事させて頂いて満足頂ければ、いつか漫画やイラストの機会があればまた私にお鉢が回ってくる可能性が高くなりますよね。

魅力その3.観察力が上がる

『ただ絵が描ける人』と『似顔絵が得意な人』の違いって、観察力だと思うんですよ。
当たり前ですけど似顔絵って、頭でイメージしたって描けないんです。
似顔絵を描くうち、「見て、観察して、描く」という力が鍛えられてきました。

以前の職場に本当にひとのことを見ている方がいて、見た目や環境の変化など、細かいことによく気がつく人でした。
それでその人、物マネが上手いんです。
物マネするぞ〜ってな芸ではなく、「あの人がこんなこと言ってた」というときのちょっとした口マネとかがよく似ている。

である日、ひょんなことから同僚の似顔絵を描いてたくれたんです。
普段から絵を描く人ではないし上手でもないんですが、それもよく特徴を捉えていて似ていたので驚きました。
そしてそれこそが『観察力』のなせる技なのだと確信したのです。

一応私も漫画家の端くれなので日々これネタ探しというか、ぼんやりしてることは無いんですが、その対象が『物』だったことがあまり無かったんですよ。
私のアンテナはほっとくと本当にネタというか、『物』ではなく『事象』を捉えようとするようで。(ちなみにブログを書くと人は皆そうなります・笑)
だから絵が下手なんだなあと今更ながら反省しております。

イメージで何となく描いたり、その都度ネットで検索して参考にしたり、行き当たりばったりでやっておりますが、それでは地力はなかなか上がりません。
基本は「本物を観察すること」。そしてできればその「本物を描くこと」。
私は美術部に所属したり、デッサンをやったりという経験もないので、本当に今更な気づきでした。

漫画、イラストと違って似顔絵は本当にこの数年で始めたことでまだまだ未熟ですし、決して今も得意とは言い切れません(好きではありますが)。
けれど改めてこうやってメリットをひとつひとつ整理すると、やってよかったと思えますね。

来年はその『似顔絵』と自分の得意な『漫画』を合わせた『ウェディング漫画』も展開予定ですし、ますます磨きをかけていかねばと思っております。