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絵が描ければ漫画家になれるか

151020

漫画家はもちろん絵が描けますが、逆に絵を描きたいから漫画家になった、という人はあまりいないんですよこれが。
漫画家は、漫画を描きたいから漫画家になるのです。

「どうして漫画家目指そうと思ったんですか?」と聞かれることがありますが、その質問の裏には「イラストレーターじゃなくて?」という疑問がセットだったりします。

実際プロとして絵をお金にするなら、イラストレーターの方が需要があるのです。
私だって、この仕事を始めてからやってきた仕事の件数から言えば、実は漫画よりイラストカットや似顔絵の方が多いのですから。

それでも私が自分を漫画家だと認識している理由は、『漫画』を通して表現することが好きで、それを得意としているからです。

絵は確かに、漫画には絶対必要です。
けれど、絵は漫画を構築する要素のひとつに過ぎません(1番大きい要素には違いありませんが)。
他にも物語、キャラクター、テーマ、コマ割りを含む演出…様々な要素がありますし、得意なことも漫画家によって違います。

そういった制作における取り扱い要素の多さもイラストとの違いかとは思いますが、なんというか、そもそも目的が違うんですよ。

どんな漫画家も、最終的に目指すところは作品としての『面白さ』です。
先程羅列した漫画を構築する要素は、つまりは漫画を面白くする為の要素でもあります。

『上手い』と言われるより『面白い』と言われたい。

それが漫画家、それがイラストレーターを目指す人との違いだと思います。

ちなみに絵を描く仕事は漫画家、イラストレーターの他にも、芸術家、アニメーター、絵本作家…と色々ありますしね。
時々「子どもが絵が描くのが好きなんだけど、美大に行かせた方がいいかな?」なんて恐れ多い相談を受けたりもしますが、絵を描く能力を『教える』方向に活かしたいと思っている方以外は、私は必須ではないと思います。

話が脱線しましたが、絵が描ければ漫画家になれるかどうかではなく、漫画を描きたい人が漫画家を目指すかどうかということ。
雑誌に漫画を連載する漫画家になるか、わたしのようにそれ以外の方法で漫画をお金にするかでやり方は違ってきますが、1番大事なのはそういうことではないかと思うのです。