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板タブから液タブに買い替えたのでメリット・デメリットを語ります

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デジタル作画に移行して10年以上、ずっと板タブ(板状タブレット。パネル上でペン型のマウスを使い絵や文字が書ける機器)でやってきたのですが、とうとう液タブ(液晶タブレット。画面に直接ペンで絵や文字が書けるお高い機器)を購入しました。

その描き心地たるや、ペン入れに至っては体感的に3倍速い感じ。
まあまだ使い始めたばかりなのでまだまだ慣れが必要ですが、2日間試行錯誤してみて板タブと液タブのメリット・デメリットが見えてきたのでまとめたいと思います。

結論から言うと、一言で「液タブ最高!板タブ絵師はみんな乗り換えるべし!!」と軽率に言っちゃうのはまずいかもしれない…!?

板タブのメリット、デメリット

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わたしが使っていたのはWACOM、Intuos Comic Mサイズ 2015年1月モデル CTH-680/S3
一応プロでも使っている人がいる機種です。
本体サイズはほぼA4くらい。

メリット

 

価格が安い

入門モデルなら学生さんのアルバイトでも買えます。
とりあえずデジタルやってみたい人は迷わず買って試してみればいいと思います。

 

扱いが楽

薄くて軽いので、使わないときにひょいと横に避けておくことができます。

 

姿勢を保ちやすく腰や肩に負担がかかりにくい

液タブを使ってみて、もしやこれが板タブの最大のメリットなんじゃないかと初めて思いましたね。
手元を見る必要がないので、ちゃんと椅子などを調整してあげれば正しい姿勢で画面に向かうことができます。

 

デメリット

 

書く場所(手元)と反映される場所(画面)が異なり作画が難しい

これは慣れるしかないんですが、まずアナログと同じように描けるようになるまで数ヶ月〜数年かかります。
しかもどれだけ描いても、最終的に「慣れない」という可能性すらあるという…。
わたしはどうしても正確な線が引けず、ペン入れにいつも時間がかかっています。

液タブのメリット、デメリット

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今回わたしが購入したのはWACOM、液晶ペンタブレット15.6型 Cintiq Pro 16 TDTH-1620/K0
今年出たモデルで、なんと(条件を満たせば)4K表示できる新世代液タブです。
まあその条件が厳しくてわたしの環境では2Kですが、それでもかなり美しく作画に支障は全くありません。
サイズはA3より一回り小さいくらい。

 

メリット

 

感覚的に紙に描くように描ける

直感的にというか、普通に紙が電子パネルになったようなものですから、思う通りに線が描けます。
ブレや描画の遅れもほとんどありません。

 

慣れる時間が必要ない

アナログから板タブはとんでもない努力を要しますが、液タブならおそらくすぐに使えるようになります。

 

デメリット

 

価格が高い

板タブなら1万円弱からどんなに高くても4万円程度ですが、液タブになると10万円から30万円近くまであります。
(探せばもっとお安い中国製などもありますが、あんまり信用してない…)

 

場所を取る

高性能な液晶を備えているだけあって、ある程度の重さがあります。
さらにわたしの買った機種は左右からコードが別々に出ており、簡単に動かすこともできません。
基本的に据え置きと考えた方がよいですが、アームを使って浮かせてしまう人もいます。

さらに大きく動かせないことで、「キーボードどうするの問題」ってのも出てきます。
これもみなさん液タブの上部にミニキーボードをくっつけるとか、引き出し型にするとか、色々工夫されています。

 

姿勢が悪くなる

これは盲点でした。
紙と同じってことは、背中を丸めて紙に目を近づけるということですからね。
できるだけ立てて使いたいところですが、そうすると描きづらくなるのも悩ましい。
上記のアームを使う人は、そういった角度の問題の解決手段として利用しているようです。

 

熱い

本体が熱を発します。
しかもそこに手を直置きして使うので、汗が画面についてしまいます。
ハンカチを引いたり手袋をするなど対応した方がいいでしょう。

というわけで、こうやって書き出してみるとせっかく買った液タブがデメリットだらけになってしまいました。

しかしここは、数の問題ではありません。
少なくともわたしは、思い通りに線が描けることに感動しております。
なんせ漫画家ですから、それこそがタブレットに求める能力の全てと言っても過言ではないのです。
本当に買ってよかったと思うし、これでバリバリ仕事したいと思います。

以上、板タブ液タブレポートでした。
液タブ検討中の板タブ派の皆さま、そしてアナログからいきなり液タブを買おうとしているリッチな皆さまの参考になればと思います。

…ちなみに。
デジタル絵を描いてみたいけど、仕事にはしない、趣味でいいという皆さま。

iPad Pro + Apple Pencil という最強ガジェットもオススメです!!

どこでも持ち歩けるし、好きな姿勢で描けるし、充電も簡単だし、もちろんお絵描き以外もできるし、最高です!!
わたしはApple Pencilが利用できないiPad miniを買ったので何本もスタイラスペンを購入し試しましたが、どれもApple Pencilの半分の精度すらありませんでした。

というわけで、Apple is 最高!!

私の環境おまけ。
キーボードで文字打ちするときは、液タブを立てている台に液タブをよっこらしょと乗っけることにしました。

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