マイナスの感情を言葉を使わずに態度だけで表すことは、本当に品がない。
舌打ちをしたり、
これ見よがしに顔をしかめたり、
あからさまにため息をついたり。
自分が不愉快だということを知らしめるだけの、相手を不愉快にさせるだけの、何も生み出さない行動。
その感情の対象である人間が嫌な気持ちになるのはもちろん、たまたま居合わせた第三者ですら嫌な気持ちになる。
逆に表情だけでプラスの感情を伝えることは、ほっこりする。
授業参観などで、みんなの前で発表をした我が子に「頑張ったね!よかったよ!」と力強く頷くお母さん。
他のお客さんの接客中にこちらに気づき、目だけで笑顔でこちらに挨拶する馴染みの店員さん。
電車の中で赤ちゃんが泣いていてお母さんが申し訳なさそうにしているとき、「大丈夫ですよ」という意味も込めてニッコリする周りの人たち。
醜い感情を表現している自分がどんなに醜いか自分では見えないから、直すのは難しいのだろうか。
自分は、大丈夫だろうか。
心無い舌打ちに傷ついた日に、そんなことを思った。