ベストとは一体…?という疑問がのっけから発生しておりますが、お断りになる意外な理由の順だと思ってくださいませ。
第3位 条件が合わない
これは意外性のない、最も発生しやすいお断りの理由ですね。
納期や料金、作画条件などが折り合わず、ごめんなさいとなってしまうパターンです。
ただ百漫画では即お断りすることはほとんどなくて、条件を伺った上で「この納期なら受けられる」「制作料は少々上がるが対応スタッフを増やせば可能」など代替案をお伝えすることが多いです。
それでダメだった場合でも理由がはっきりしているので、それを踏まえてまた別の機会にご依頼いただくこともあります。
角が立たないよう理由を濁してお伝えする方法もあるとは思いますが、ある程度明確にした方がお客さんの方でも百漫画が「今後ありかなしか」を判断しやすいと思うので、私は伝えたい派です。
第2位 漫画の出番ではない
「目立つ!」「わかりやすい!」「おもしろい!」とメリット盛りだくさんの漫画ですが、万能神ツールではありません。
得意なことも不得意なこともあります。
漫画を使いたいと思って頂けるのは本当に嬉しいのですが、お話をお伺いして
「今はタイミングではないかもしれない」
「それだったら漫画ではない手段の方がいいのでは」
と私から漫画を見送ることをご提案差し上げることもあります。
お客さんの状況によるのでそれはこういうときです!と一概に説明できるわけではないのですが、必要だったのは必ずしも漫画ではなく絵が持つ華やかさや柔らかさだった、というパターンは多いかも知れません。
イラストカット+解説が代替案として活きることは多いですね。
第1位 お客さんがまだテーマを深掘りしていない
これは私の個人的な思想(大げさ)に基づく理由で大変申し訳ないのですが、ほぼ確実にお断りになるパターンがあります。
それは、漫画で描こうとしているテーマ(物でもサービスでも人でも)について、お客さん自身が全く考えを巡らせていない状態で「とりあえず漫画で何かやりたい」と言われたときです。
漫画には『テーマ』が必要です。
しかもありきたりではいけない。
「バトル冒険もの」というぼんやりしたテーマでは、漫画の形にはなっても決して感動を呼ぶ作品はできません。
そこに「西遊記」「願いを叶える魔法の玉」という独自性を追加したからこそ、『ドラゴンボール』は唯一無二の作品になるわけです。
私はお客さんの持つテーマをどのような形で漫画にすれば読者に伝えられるかはご提案しますが、テーマそのものを考えるのはお客様の仕事。
大雑把なテーマでは、漫画はその力を発揮できないのです。
何も考えていないお客さんには特徴が…
自分の売りモノについてまだきちんと強みなどを掘り下げて考られていない場合、ブログやホームページなどその他のこともきちんと展開できていない場合がほとんどです。
漫画は確かに強力なツールですが、決して『最優先』ではありません。
やるべきことからやって頂いた方が、その後の漫画の効果も上がります。
漫画を作るなら本気で楽しく!
漫画の制作はオーダーメイド、しかもフルオーダーで手間もかかりますし、大抵の方にとっては「とりあえず」で作る料金設定でもないはず。
お互いが気持ちよく取り組んでいい物を目指せる状態で、ぜひお仕事をさせていただきたいなと思っております。